第4章 風水害に備える
3 避難する
(1) 避難にあたって
 市町村、防災関係機関から避難勧告、避難指示が出たら、すみやかに障害のある人に伝え、周囲の人と協力し合い一緒に避難します。
 塀の倒壊や崖崩れの恐れがあるので、危険と思われる場所を避け、自主防災 組織とともに避難場所へ避難します。避難経路の状態や危険と思われる場所などに注意し、避けるよう声をかけたり、誘導します。
 川、湖、池などに沿った道では、吹き飛ばされても水に落ちないように、離れて歩きます。風のためなどで自力の移動が困難な人は、支援者とロープでつなぐなど、吹き飛ばされないように対策を講じます。
 数人で冠水したところを進むときは、1本のロープを全員で持って持って一列になって移動します。先頭の人は棒で足元を確認しながら進みます。水で移動が困難な人などは、周囲の人に協力を求め、かついだり、おぶるようにします。

(2) 家での対応
 ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを閉じて、戸締まりをします。必要に応じ、できているか声をかけて確認します。
 どこへ避難するか緊急連絡先に連絡したり、メモを出入口に貼るなど、行き先を明示しておきます。必要な場合は、緊急連絡先への連絡やメモ書きなどを代わりにするなどの協力をします。
 避難は徒歩が原則です。緊急時にすぐに援助できるよう動きやすい服装、底の暑い靴で、持ち物は少なくし、両手が使えるようリュックサックなどに入れます。補装具などが必要な場合は忘れずに持つよう声をかけます。
 避難する際には、非常用持出袋を持つよう声かけしたり、必要な場合は代わりに持つようにします。
 出水がひどくなったら、長靴は水が入って歩きにくくなるため、履き慣れた靴を予備に持ち、必要になれば履き替えます。(裸足は危険です。)

(3) 外出中の対応
 帰宅するには危険と思われる場合は、状況を説明して、最寄の交番や行政機関などに助けを求めたり、あるいは連絡したり、誘導するようにします。
 一時的に避難場所への避難が必要な場合は、避難場所まで誘導し、安全が確認できるまで避難させましょう。適宜、外の状況を伝えるようにします。
 自動車を利用していた場合、避難は徒歩が原則ですので、車の窓を閉め、キーはつけておきます。(車でしか行動できない場合は除く。)
 持ち物は少なくし、できる限り両手が使えるように工夫します。